こんにちは。
今週は『勝つ投資 負けない投資』という、成長株×長期投資に特化した良書を読みました。
正直かなり内容が濃く、単なる投資テクニック本ではなく「投資を通じてどう生きるか」を考えさせられる本でもありました。
今回はその中から、個人投資家の片山さんと、機関投資家の小松原さんそれぞれのスタンス・視点を交えて、特に印象に残った点を紹介します。
🧠 片山さん:中小型の成長株で勝つために必要な考え方
投資力とは「想像力」+「問いを持つこと」
- 投資の本質は「未来を想像すること」。
- 疑問を持つことで、他の人が気づかない可能性を見出せる。
買うべき銘柄の見極めポイント
- 低PBR・低PERで放置されている銘柄=罠の可能性大。
- 「利益率・EPSの成長が継続的」で「業績回復が見込める」銘柄に注目。
失敗しないためのマインドセット
- 株価が想定以上に下落したら、背景を徹底的に調べる。
- リスクが不明な場合は「手仕舞い or ポジション縮小」。
- 銘柄を「信じすぎない」。アイデアを複数持ち、塩漬け回避。
- ストーリーはシンプルに。複雑なテーマは株価に反映されづらい。
🧭 小松原さん:機関投資家の視点で「価値ある銘柄」を選ぶ
投資と投機の違い
- 投資=「価値にお金を投じる」
- 投機=「確率にお金を賭ける」
- 常にリスクリワードを冷静に見積もる
魅力ある会社の見分け方
- 経営者がどんな人か?発言、動画、IRから人柄を探る。
- 風通しのよい組織かどうか。
- 財務分析で見るべき点:
- 営業利益率の改善
- 棚卸資産・売掛金が売上より増えていないか
- 借入金の多さと財務の健全性(ネットD/E比率)
伸びる会社のサイン
- 営業利益率やROEの改善に本気で取り組んでいる
- 設備投資など「収益性の高い分野」に投資している
- 社外取締役に異業種で実績のある人物を起用している
💡 長期投資家としての心得とポートフォリオ構築法
メンタルの持ち方
- 一度大勝ちした後こそ慎重に。
- 「いつ株価が上がるか?」を前提に仕込む。
- ただの横ばいで時間を浪費することが一番の機会損失。
ポートフォリオ戦略
- 分散しすぎはNG。10銘柄以内でもOK。
- 円だけ、日本株だけはリスク。通貨・地域の分散も意識。
- テクニカル+ドルコスト平均法でタイミングを測る。
🎯 投資のゴールを見据える
「なぜ投資をするのか?」
「どんな生活をしたいのか?」
この問いに真剣に向き合うことが、自分にとって必要なリスク量、投資手法、銘柄の選び方すべてに繋がっていくと感じました。
✨ まとめ:この本から得られる最大の学び
『勝つ投資 負けない投資』は、短期の売買テクニックよりも、
- 自分なりの投資哲学を持つこと
- 未来を想像し、信じて、調べ抜くこと
に重きを置いた一冊です。
長期投資で本気で資産形成したい人には、間違いなく響く内容でした。
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